彼女と何回か出かけるようになり、今日は2人で流星群を見に行こうとしていた。

ふと横にいる彼女を見て僕は、『あぁ、やっぱり好きだな。』と思った。いつからとか、きっかけはとかはわからないけど、最近思う。

僕は彼女が好きだ。

今まではこのままの関係がいいと思っていたし、なんなら今も少しは思ってる。けど、自分の気持ちに気づいた今、この想いを伝えたいって気持ちが強くなった。

もしかしたら、僕らの関係が崩れてしまうかもしれない。僕がこのまま思いを伝えなければ、今の関係のままいれるかもしれない。

でも、伝えたい

例え、僕の勝手だって言われても、マイナスの結果になったとしても、伝えることで新しいスタートに立てる気がする。

少し自分勝手で、独りよがりかな?

彼女に声をかけ、向かい合う形で手を握る。彼女は驚いた顔で僕を見ていた。

僕たちの頭上で流れている流星群が応援してくているみたいだった。

「ねぇ、僕は君とずっと一緒にいたい。」

そう伝えた僕を見る君の顔が、少し困っているように見えるのは、なぜだろう。

さっきまで僕らの頭上で流れていた流星群が、一瞬にして暗闇に飲まれていったように見えた。

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この小説は銀じゃけ様によって書かれました。