桜並木で彼女と出会ってから数日、あの日声をかけてくれた時のひまわりのような笑顔と、澄んだ優しい声に心が高鳴っていた。

歳が近いのか、話が合うし何より短い時間だったけど楽しかった。ただ、緊張していたのもあってか、名前を聞くのを忘れてしまった。

だから、また話をして今度こそ名前を教えて貰うため、僕が唯一自信を持って人前に出せるギターで、彼女に気づいて欲しいし僕から見つけたい。

そのために曲を作ろうと思った。

彼女はどんな曲調が好きだろう?ロック…バラード?いや、ポップ…んー、ジャズもいいかもしれない。弾き方も普通じゃつまらないかな。

今回はできるだけ自分らしい曲にしたいから、ポップまではいかなくても、リズム感のいい曲調にしようかな。

あとは…

まぁ、初めて会った時の僕はだいぶ酷い顔をしていたと思う。そんな僕に声をかけてくれたお礼もまだ言えてない。

それに、どうしてもあの時の心が高鳴ってた正体を知りたい。

だから、僕の作った僕らしい曲で君にもう一度会いたい。

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この小説は銀じゃけ様によって書かれました。